“しにしょうぞく”の漢字の書き方と例文
語句割合
死装束100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元船もとぶね乗棄のりすてて、魔国まこくとこゝを覚悟して、死装束しにしょうぞくに、髪を撫着なでつけ、衣類を着換きかへ、羽織を着て、ひもを結んで、てん/″\が一腰ひとこしづゝたしなみの脇差わきざしをさして上陸あがつたけれど、うえかつゑた上、毒に当つて
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
白い死装束しにしょうぞくの人を乗せてただよい待つ小舟と、あかの小旗をひるがえした検使舟とは、ようやくいま、この満々たる水上の中心で相会おうとしていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時刻が近づくと、城主小三郎は、まだ若い夫人やその乳のみ子までに死装束しにしょうぞくを着せ、弟の彦之助、その他、一族とともに、広間を死の座として居流れていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)