“こびだくさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
媚沢山66.7%
媚澤山33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十一二の年増盛りで、お芳の野暮やぼったい様子に比べると、お月様とすっぽんほどの違い。身の廻りのぜいはとにかく、厚化粧で、媚沢山こびだくさんで、話をしていても愛嬌がこぼれそう。
そいつは若作りの媚沢山こびだくさんのお倉にとっては嫉妬しっとをさえ感じさせる狂態だったのでしょう。その上骨董におぼれた晩年の重兵衛は、女房のお倉に半襟はんえり一と掛買ってやる気さえ失ってしまったのです。
二十三の年増盛りで、お芳の野暮やぼつたい樣子にくらべると、お月樣とすつぽんほどの違ひ。身の廻りの贅は兎も角、厚化粧で、媚澤山こびだくさんで、話をしてゐても愛嬌がこぼれさう。