“こづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小突66.7%
小衝13.9%
小附5.6%
刺激2.8%
古都2.8%
小搗2.8%
小積2.8%
木津2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして何かいわんとする光秀にその余裕を与えず、ずずずとして、廻廊の欄干らんかんまで押し詰め、もがく頭を、ごつごつ欄干に小突こづいていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後から後からわたしを小衝こづいてくるもの、ギシギシギシギシ動いてゆくものに押されているうち、わたしの硬かった足のうらがふわふわと柔かくなっていた。
鎮魂歌 (新字新仮名) / 原民喜(著)
袋や竹籠たけかごるいは前からあって、これも背なかに負うものが多かったが、それらはかくべつ重いものでなく、なにか荷物ができればその上に小附こづけしてくるのだったが、後には仕事によって
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
斯ういふ追懐おもひでの情は、とは言へ、深く丑松の心を傷けた。平素しよつちゆうもう疑惧うたがひの念を抱いて苦痛くるしみの為に刺激こづき廻されて居る自分の今に思ひ比べると、あの少年の昔の楽しかつたことは。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
同 上道じょうどう古都こづ村大字宿字広原こうげ
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
たとえば舂女つきめはもともみから米にする作業にまで関与しておった。三本の手杵てぎねで調子を取りうたを歌って、儀式の日の米をしらげ、それをさらに小搗こづいて粉にはたくのも、彼女らの手わざであった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
影ここだアンペラ小積こづ塩包しほづつみいま逆光に赤き日はあり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「確かに、重衡卿は大犯の悪人で、仏法の敵であるが、といって、それではあまりにも、僧徒の身としては穏かでない。これは、警固の武士に任せて、木津こづのあたりで斬らせるのが良いと思うが」