“こうづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
国府津68.8%
高津14.6%
神津10.4%
構圖2.1%
公津2.1%
古宇都2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓から首を出して見ると、一帯の松林のの間から、国府津こうづに特有な、あの凄味すごみを帯びた真蒼まっさおな海が、暮れ方の光を暗く照り返していた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
……その時鳩尾みずおちに巻いていたのは、高津こうづ辺の蛇屋で売ります……大瓶おおがめの中にぞろぞろ、という一件もので、貴方御存じですか。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
牛乳風呂で知られた神津こうづ牧場は、あたりの山の起伏が大まかで、附近一帯と共にのびのびした愛すき高原の風貌を呈している。昔の名高い望月の牧場なども、十キロばかり離れて西に在る。
高原 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ところが「和解」丈けは、氏としては珍らしい程の長篇ちやうへんであり、亦、構圖こうづ表現へうげんの點に多少のなんがある爲めに、それに就ていろ/\の議論ぎろんを聞きました。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
この作の表現形式へうげんけいしき構圖こうづの不統一な事をげて、作のテエマの效果エフエクトうすいと云ひ、私は作の構圖こうづ形式けいしきに對する缺點けつてんおほふ丈けに、作の内容がふかめに
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
同 印旛いんば公津こうづ村大字下方字鏡打
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一方宇都宮治部大輔公綱は、東の空の白むと見るや、七百余騎を引率し、天王寺さして驀地まっしぐらに押し寄せ、古宇都こうづの民家へ火をかけて、ときの声をドッとあげた。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)