“げたばこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
下駄箱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨風の強い日などは、茣蓙を通した雨でびしょれになって学校へ著いた。そしてずらりと並んだ下駄箱げたばこに下駄を納め、藁草履わらぞうりにはきかえて、たまりに集った。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
大井おおい下駄箱げたばこの前に立止ると、相不変あいかわらず図太い声を出した。が、そのあいだ俊助しゅんすけに逃げられまいと思ったのか、剃痕そりあとの青いあご横柄おうへい土耳其帽トルコぼうをしゃくって見せて
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「一年から順に前へおい。」そこで一年生はあるき出し、まもなく二年生もあるき出してみんなの前をぐるっと通って、右手の下駄箱げたばこのある入り口にはいって行きました。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)