“くまさかちょうはん”の漢字の書き方と例文
語句割合
熊坂長範100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふもとの里に、錣頭巾しころずきを取ってかずき、薙刀なぎなた小脇に掻込かいこんだ、つらにはを塗り、まなこ黄金こがねひげ白銀しろがねの、六尺有余の大彫像、熊坂長範くまさかちょうはんを安置して、観音扉かんのんびらきを八文字に、格子もめぬほこらがある。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平安朝には袴垂保輔はかまだれやすすけ、源平時代には熊坂長範くまさかちょうはん、これ本朝の二大賊じゃ! それにもまさった大盗心をそなた蔵しておろうがの! いいや隠しても隠されぬわい! 老人の眼は浄玻璃じょうはりじゃ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
吉次は、慚愧ざんきいたしております。……熊坂長範くまさかちょうはんなどをけしかけたのはまったくてまえの悪戯いたずらでございますが、もう、あなた様には、どうあごで使われても、吉次は腹も立たなくなりました
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)