“ぎょうてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ギョウテン
語句割合
仰天85.9%
暁天14.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜならば仰天ぎょうてんして迎えに出た和尚おしょうも左右の者までが、余りに何の設備もない小寺に過ぎないことをくどく言い訳するからだった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、電話が通じて、ホテルの支配人の話を聞くと、彼はアッと仰天ぎょうてんしてしまった。明智は間違いなく昨日予定の列車で帰京したという。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
慶応二年の春とは名だけ、細い雨脚が針と光って今にも白く固まろうとする朝寒、雪意せついしきりに催せば暁天ぎょうてんまさにくらしとでも言いたいたたずまい、正月事納ことおさめの日というから二月の八日であった。
しだいに万燈会まんどうえのごとくおびたゞしい数になりまして、ひでよし公が大柿おおがきより夜どおしでお馬をかえされたらしく、廿一日の暁天ぎょうてんにあたって余吾よごのみずうみのかなたがにわかにさわがしく相成あいなり
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)