“きょくじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
曲尽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隴西ろうせい李白りはく襄陽じょうよう杜甫とほが出て、天下の能事を尽した後に太原たいげん白居易はくきょいいで起って、古今の人情を曲尽きょくじんし、長恨歌ちょうこんか琵琶行びわこうは戸ごとにそらんぜられた。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この小説「大菩薩峠」全篇の主意とする処は、人間界の諸相を曲尽きょくじんして、大乗遊戯だいじょうゆげの境に参入するカルマ曼陀羅まんだらの面影を大凡下だいぼんげの筆にうつし見んとするにあり。
もしそれ松陰の罪案に到りては、両者の関係を臚列ろれつし、当時の事情を曲尽きょくじんして、さらに分明なるものあり。吾人ごじんはその冗長なるの故を以て、これを掲ぐるを禁ずるあたわず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)