“隴西”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうせい90.9%
ろうさい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「夜来の旅人。もはや先へ行くは無用。隴西ろうせいの二郡はすでにちてわが手にあり、汝らも無益な戦いやめて、わが前にかぶとを投げよ」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
軽薄なる世人の常とて、当時隴西ろうせい(李陵の家は隴西の出である)の士大夫したいふら皆李家を出したことを恥としたと記されている。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
隴西ろうさい李徴りちょうは博学才穎さいえい、天宝の末年、若くして名を虎榜こぼうに連ね、ついで江南尉こうなんいに補せられたが、性、狷介けんかいみずかたのむところすこぶる厚く、賤吏せんりに甘んずるをいさぎよしとしなかった。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)