“きゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
覬覦56.5%
26.1%
窺窬13.0%
魏楡4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかる天下柔弱軽佻けいちょうの気風を一変して、国勢の衰えを回復し諸外国の覬覦きゆを絶たねばならないとの意見を持つものがあるようになった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
自己を下賤醜悪にしてまで存在を続けて行く必要が何処にあろう。いさぎよく落花の雪となってきゆるにくはない。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
例えば父母の間のそのような行為を、心中ひそかに窺窬きゆするだけでも、甚しい冒涜であると思った。
澪標 (新字新仮名) / 外村繁(著)
しん魏楡きゆの地で石がものを言ったという。民の怨嗟えんさの声が石を仮りて発したのであろうと、ある賢者が解した。すで衰微すいびした周室は更に二つに分れて争っている。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)