“かを”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.7%
30.8%
5.8%
3.8%
1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が入ると音楽は止んだ。私は眼をしよぼ/\させて事の成り行きを告げると、出し立てのかをりのいゝお茶を一杯馳走になつて直ぐ辞し去つた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
それをあめのために、にほひがやはらげられて、ほとんど、あるかないかのように、しんみりとしたふうにかをつてる、とべてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
蘭麝らんじやかをる石の唐櫃からうど……
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
それに何んのかをりだか解りませぬが、好い芬が其處ら一杯にかをつているので、自分は螢谷には、魔の者が棲むでゐるのでは無く、仙人が棲むでゐるのでは無いかと思つてゐた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
くりやに見つけたこの梅酒のかをりある甘さを
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)