“かはゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
可愛90.9%
可哀9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可愛かはゆつまあねことなれば、やさしきゆるしのねがはずしてるに、飛立とびたつほどうれしいを此方こなたわざいろにもせす、ではきませうかと不勝々々ふしよう/″\箪笥たんすかくれば
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
若いものに對する好奇心やら可愛かはゆみやらでまた自分の胸も若返りの樂しみに一杯になつただらう。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
塔を下るとき、われフエデリゴに名謁なのりしに、この人は想ふにたがはぬ舊相識にて、さては君は可哀かはゆき小アントニオなりしかと云ひて我手を握りたり。
我胸はあらゆる我を喜ばせしものとあらゆる我を慰めし者とを一掃して去らんと欲せり。然るにかく思議する間、終始我心目の前に往來するものは、可哀かはゆきララと罪深きサンタとの面影なりき。