“かけり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カケリ
語句割合
60.0%
飛翔20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち、中空なかぞらに凄じいかけりの音が聞え、翼の丈、一間半もあろうかと思われる大鷲が、ゾヨゾヨと尾羽を鳴らしながら舞い降りて来て、むざんに案山子の頭に襲いかかったのである。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
我が飛翔かけりしきりにかなし女子をみなごの小峡の水浴みあみ夏は見にけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
我が飛翔かけりこぞて見む郷人くにびとに心はあがむなしかりけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この源太は二度のかけりをする勇気もないので、寒菊の無難をせめてもの幸いに、箙の梅をたずさえて今夜はそのまま帰ってくると、家には中嶋が来て待っていた。
十番雑記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)