“おやしらず”の漢字の書き方と例文
語句割合
親不知100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
非常に寒い、北陸地方は例の通り風雪で、親不知おやしらずあたりはまた鉄道が不通だ。今日は「うらしま」第二幕(改作)十六枚書いた。宵のうち高梨を訪ねてまた麿さんとかるたした。
彼らは、石炭と海との親不知おやしらず、石炭と石炭との山の谿間たにまを通って、夕張ゆうばり炭山へ続いている鉄道線路を越して、室蘭の市街へ出た。そのまちは、昼も夜のように寂しい感じのする街であった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
第六日、姫川を下って大野村から自動車に乗り糸魚川いといがわにいたる。後親不知おやしらずの嶮を見、市振いちふりで午後五時三十七分の汽車に乗れば、金沢へ同九時二分着、第七日、自動車を尾添川の出合で下りる。
単独行 (新字新仮名) / 加藤文太郎(著)