“おほくぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大久保66.7%
大窪33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯いつか怪談の出た晩、人つ子一人ひとり通らない雨降りの大久保おほくぼを帰つて来るのに辟易へきえきしたことを覚えてゐる。
「仮面」の人々 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
老中間部まなべ越前守殿同井上ゐのうへ河内守殿同久世くぜ大和守殿同大久保おほくぼ長門守殿若年寄わかどしより石川近江守殿同黒田豐前守殿同土岐とき丹後守殿なり右の人々ひと/″\立會たちあひ嘉川家一件種々いろ/\評議是ある所土岐丹後守殿進み出られ今度の一條主税之助儀先一おうよろしからぬやうに聞ゆれども又逐電ちくでんせし用人共も合點がてんゆかざる儀なり金子きんす盜取ぬすみとり候罪を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仏蘭西人フランスじんヱミル・マンユの著書都市美論の興味ある事は既にわが随筆「大窪おほくぼだより」のうちに述べて置いた。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
手紙には考ふべき人物九人と苾堂の親戚しんせき知人四五人との名が出てゐる。前者中儒者には山本北山がある。詩人には大窪おほくぼ天民、菊池五山、石野雲嶺うんれいがある。歌人には岸本弓弦ゆづるがある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)