“おごり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
驕奢17.1%
奢侈14.3%
11.4%
侈奢5.7%
驕慢5.7%
豪奢2.9%
驕溢2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも紙卷は嫌で、高い葉卷はおごりだといふので、百本二十圓の Victoria に極めてゐるのである。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
もしこの男にして一家の驕奢おごりはかり、その妻には流行の先駆者たらしめ、あるいは子女をしてだらしのない娯楽ごらくけらしむることをもって、おのれの利益とみなしたならば
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
武士も町人も奢侈おごりに耽った。初鰹はつがつお一尾に一両を投じた。上野山下、浅草境内、両国広小路、芝の久保町、こういう盛り場が繁昌した。吉原、品川、千住こつ、新宿、こういう悪所が繋昌した。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
 貴女にそのおごりと、虚飾みえの心さえなかったら、一生聞かなくとも済む、また聞かせたくない事だった。貴女、これ。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いつぞや越前が早生はやなりの果物なぞは侈奢おごりの沙汰だといふので、差し止めたやうには思ふが、若芽薑のやうなものまで布令を出さうとは思ひがけなかつた。」
まづ一〇四信頼のぶよりが高きくらゐを望む驕慢おごりの心をさそうて一〇五義朝よしともをかたらはしむ。かの義朝こそにくあたなれ。父の一〇六為義ためよしをはじめ、同胞はらから武士もののべは皆がためにいのちを捨てしに、他一人かれひとりわれに弓をく。
歎かじな、雲の驕溢おごりを。
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)