“おおだい”の漢字の書き方と例文
語句割合
大鯛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、いよいよとなってみると大へんなまちがいで、大鯛おおだい一ぴきずつをぜんの上に備えねばならぬということがわかった。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
何せもうただ立派で、そうして大鯛おおだいなんだからね。それにしても君は、ずいぶん竹さんに打ち込んだものだね。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
………チッツンチッツン、ツン、チンリン、チンリンやしょめ、やしょめ、京の町の優女やしょめ、………大鯛おおだい小鯛、ぶり大魚おおうおあわび栄螺さざえ蛤子々々はまぐりこはまぐりこ、蛤々、蛤召ッさいなと、売ったる者は優女やしょめ
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そうして僕は、この道場へ来てはじめて、竹さんを、可愛かわいらしいと思った。大鯛おおだいだって、ばかには出来ない。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
身体からだの立派な女を見ると、大鯛おおだいなんかを思い出し、つい苦笑してしまって、そうして、ただそのひとを気の毒に思うばかりで、それ以上は何の興味も感じないのだ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)