“いうすゐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
幽邃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古びて歪んでは居るが、座敷なんぞは流石に悪くないから、そこへ陣取つて、毎日風呂を立てさせて遊んで居たら妙だらう。景色もこれといふ事は無いが、幽邃いうすゐで中〻佳いところだ。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
秘奥の潜むところ、幽邃いうすゐなる道眼の観識を待ちて無言の冥契を以て、或は看破し得るところもあるべし、れども我は信ぜず、何者といへどもこの「秘奥」の淵に臨みて其至奥に沈める宝珠を探り得んとは。
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)