“あこがれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憧憬93.1%
係恋5.2%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十一歳のショパンは、とうとう憧憬あこがれのパリにはいった。一八三一年のパリは文字通り世界文化の中心で、さながら燎乱りょうらんの花園であった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
これまで対象のない係恋あこがれに襲われたことのあるに比べて見れば、この空想の戯れは度数も多く光彩も濃いので、純一はこれまで知らなかった苦痛を感ずるのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
丁度お前が浮世うきよ榮華えいぐわあこがれてゐるやうに、俺は智識慾にかつしてゐる………だから社交もいやなら、芝居見物も嫌さ。家をにぎやかにしろといふのは、なにも人を寄せてキヤツ/\とツてゐろといふのぢやない。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)