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『新緑の庭』
ふりがな文庫
『
新緑の庭
(
しんりょくのにわ
)
』
桜さつぱりした雨上りです。尤も花の萼は赤いなりについてゐますが。 椎わたしもそろそろ芽をほごしませう。このちよいと鼠がかつた芽をね。 竹わたしは未だに黄疸ですよ。………… 芭蕉おつと、この緑のランプの火屋を風に吹き折られる所だつた。 梅何だ …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「中央公論」1924(大正13)年6月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
尤
(
もつと
)
鶸色
(
ひはいろ
)
黄疸
(
わうだん
)
火屋
(
ほや
)
産毛
(
うぶげ
)
痒
(
かゆ
)
石榴
(
ざくろ
)
萼
(
がく
)
躑躅
(
つつじ
)