『三題噺魚屋茶碗』というしばいは序幕の「両国船中の場」と「同西河岸の場」とだけ……ということは『時鳥水響音ほととぎすみずにひびくね』としてはじめに書下かきおろされた部分だけ……が有名であとから書足された二幕目以下は上演される機会もすくなく人気にも乏しい。
上野界隈 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)