トップ
>
『今日は無事』
ふりがな文庫
『
今日は無事
(
きょうはぶじ
)
』
このごろは淺間山もしきりに煙を噴いてゐる。鳴動して黒煙を吐き白煙を吐いてゐる。天明の大噴火を想像すると、今の世にだつて、無數の熔岩が猛烈な勢ひをもつて湧出して、六里ヶ原の慘状を新たに現出するのではないかと氣遣はれたりするのであるが、それは詩 …
著者
正宗白鳥
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「毎日新聞」1954(昭和29)年5月5日
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)