風波の日かざなみのひ
今朝、伊東特有の西風が天城から激しく吹き颪して、海には風波が一面に立つてゐる。その風波の海を隔てた遥か東北の方向に、大山丹沢の連山がほの赤く日に温められて、煙波の間に縹渺としてゐる。 浜に出してみると、風が蓬々として海の方へ吹いてゐる。帽子 …
作品に特徴的な語句
寄曳よつぴ