新聞社から放送局へ轉じて一番先に欲しくなつたのはラヂオ・セツトのいゝのである。持合せのペントード式のは東京しか聽けないので、米國製のスパートンといふ小型のポータブルを備へつけた。五球で中型の置時計ほどのサイズ目方も輕く革製のカバンがついてゐ …
著者 | 成沢玲川 |
ジャンル | 産業 > 通信事業 > 放送事業 |
初出 | 「文藝春秋 第十三年第一號(新年特別號)」文藝春秋社、1935(昭和10)年1月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約8分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約13分(300文字/分) |