花巻・盛岡を巡つて帰つて、私は一顆の栗一顆の小なしを茶の間の卓上に置いてをいた。 一顆の栗と一顆の小なしはそのまゝに、幾日かそのまゝに置かれてあつた。さうした幾日かの後、それら一顆の物は二つとも箪笥の上にあつた。また幾日かして、小なしのはう …
著者 | 小穴隆一 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「イーハトーヴォ 創刊号」宮沢賢治の会、1939(昭和14)年11月21日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2分(300文字/分) |