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『怒れる高村軍曹』
ふりがな文庫
『
怒れる高村軍曹
(
いかれるたかむらぐんそう
)
』
消燈喇叭が鳴つて、電燈が消へて了つてからも暫くは、高村軍曹は眼先きをチラ/\する新入兵たちの顔や姿に悩まされてゐた。悩まされてゐた——と云ふのは、この場合適当でないかもしれない。いざ、と云ふ時には自分の身代りにもなつて呉れる者、骨を拾つても …
著者
新井紀一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「早稻田文學」東京堂、1921(大正10)年8月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約24分(500文字/分)
朗読目安時間
約39分(300文字/分)