『呪咀』
私の行手に横たわっていた白い墓が 今度は起き上ってじっと私の顔を見ている 私にはそこにゆくより路がない。 どうせ卑俗な夢がたみだ 私の霊魂の全部に ぐにゃぐにゃした笑顔がくっつき 私の両側はどうせ苦悶の姿ばかりだ だが此のデリカなかかり合い …
著者 | 土谷麓 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 「詩精神」1935(昭和10)年4月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
解易