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『極めて家庭的に』
ふりがな文庫
『
極めて家庭的に
(
きわめてかていてきに
)
』
すそを吹き上げる 北風は凍り おおいのない、野天の井戸 洗い物をしぼる手はまっ赤 お前は温順 お前は過去の女 ぱっと冷いしぶきがとびかかる 私は空を仰いだ くらくらと瞼をおおう おもい冬空 生活はつづく 新しいものと 古いものが ごっちゃに …
著者
木村好子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「詩人」1936(昭和11)年2月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)