トップ
>
『三本の棗』
ふりがな文庫
『
三本の棗
(
さんぼんのなつめ
)
』
いま浜田山の庭にある棗の木は私にとつては三本目の棗である。小さい時泊りに行つた埼玉県の祖父の家に大きな棗があつた。祖父の家の表門をはいるとすぐ左手に米倉が立つてゐたが、それは古びても美しい白壁の倉で、その戸口のすぐ側に大きな棗の木が立つてゐ …
著者
片山広子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)