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『月の東京湾』
ふりがな文庫
『
月の東京湾
(
つきのとうきょうわん
)
』
明日は日本橋の魚市に上るらむ、魚類の運搬を主として、旅客を副とせる汽船の、三崎より來りて、松輪に寄航するを待ち合せて、艀より直ちに甲板に上る。夜の十時頃也。 船室の中には、七八人、みな横臥して、また餘地なし。室外に蓙を敷かせて坐る。七月の末 …
著者
大町桂月
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)