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『育児』
ふりがな文庫
『
育児
(
いくじ
)
』
五十ちかい年で初子が生れると、てれたり、とまどったりするばかりで育児については無能である。いまもって子の抱き方も知らないが、たまに父が子を抱いたり世話したり母のしてやるようなことをすると、たいそう喜ぶものである。別にしつけらしいことはしない …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「婦人公論」1955(昭和30)年4月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)