源之助の演る芝居に女団七と言ふのがある。大きな茶のべんけいの浴衣を着て、黒繻子の帯を平つたく四角に締め、すそを片方だけ高くからげるから白の蹴出しが出て、それが素足にかゝる。頭は崩れたつぶしかおばこか何かで、顔は白く塗り、眉は無いにちがひない …
著者 | 木村荘八 |
ジャンル | 社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗史・民俗誌・民族誌 |
ジャンル | 社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 衣食住の習俗 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約12分(300文字/分) |