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『犬の威厳』
ふりがな文庫
『
犬の威厳
(
いぬのいげん
)
』
『あなたは、あなたの旦那樣の御容子をすつかりお氣に召してゐらつしやる?』と、いきなりよしのさんの言葉が私に向いて來た。 『え?』 私はたいへんどぎまぎした。そんな質問が私の上にまで、利口な聽手になつて、默つてばかりゐた私にまで及んで來ようと …
著者
水野仙子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央文學」1914(大正3)年2月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)