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『仙人掌と花火の鑑賞』
ふりがな文庫
『
仙人掌と花火の鑑賞
(
サボテンとはなびのかんしょう
)
』
わたくしはいつもの瞑想をはじめる。——否、瞑想ではない、幻像の奇怪なる饗宴だ。雜然たる印象の凝集と發散との間に感ずる夢の一類だ。さうしてゐるうちに突然とわたくしの腦裡に、仙人掌と花火といふ記號的な概念が浮んでくる。その概念が内容を摸索する。 …
著者
蒲原有明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「屋上庭園」1910(明治43)年2月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)