「青空語」に寄せて(昭和二年一月号)「あおぞらご」によせて(しょうわにねんいちがつごう)『青空』記事『あおぞら』きじ
文藝時代十二月號の小説は、林房雄だけが光つてゐる。『牢獄の五月祭』の持つ魅力が他の小説の光りを消すのだ。然し彼の作品の持つ明るさを以て、全世界を獲得すべきプロレタリヤの信念の明るさ、若しくは作者等の戰線を支配してゐる希望の明るさの表現されて …