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『僕はもう治っている』
ふりがな文庫
『
僕はもう治っている
(
ぼくはもうなおっている
)
』
今日(四月七日)どこかの新聞にボクが東大神経科の三階から飛降り自殺をしたという記事が出た由、朝来各社の記者と写真班がつめかけて、撃退に往生したという千谷先生(ボクの主治医)の話であった。 東大の神経科は一階しかない。それも半地下室のようなと …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「読売新聞 第二五九六六号」1949(昭和24)年4月11日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)