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『砂書きの老人』
ふりがな文庫
『
砂書きの老人
(
すながきのろうじん
)
』
まだ私が八、九歳のころ京都の町々にいろいろな物売りや、もの乞いがやって来ていたが、その中に五十歳ぐらいのきたならしい爺さんが、絣木綿のぼろを纒って白の風変りな袴をつけ、皺くちゃな顔には半白の鬚など生やして門々を訪れてまわっていた。 別にもの …
著者
上村松園
ジャンル
芸術・美術 > 絵画 > 日本画
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)