トップ
>
『思想と文学』
ふりがな文庫
『
思想と文学
(
しそうとぶんがく
)
』
人間通の文学というものがある。人間通と虚無とを主体に、エスプリによって構成された文学だ。日本では、伊勢物語、芥川龍之介、太宰治などがそうで、この型の作者は概して短篇作家である。 虚無というものは思想ではない。人間性に直属するもの、いわば精神 …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「読売新聞 第二五四八一号」1947(昭和22)年12月8日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)