もう十日、歯がいたい。右頬に氷をのせ、ズルフォン剤をのんで、ねている。ねていたくないのだが、氷をのせると、ねる以外に仕方がない。ねて本を読む。太宰の本をあらかた読みかえした。 ズルフォン剤を三箱カラにしたが、痛みがとまらない。是非なく、医者 …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「新潮 第四五巻第七号」1948(昭和23)年7月1日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約29分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約47分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
傑