五月六日 今宵は向嶋の姉に招かれて泊りがてら遊びに行くのである。 おさえ切れぬ嬉しさにそゝられて、日毎見馴れている玻璃窓外の躑躅でさえ、此の記念すべき日の喜びを句に纒めよと暗示するかのように見える。 母は良さんを連れて来た、良さんと云うのは …
| 著者 | 富田木歩 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「俳句世界」1918(大正7)年6月号 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約6分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約9分(300文字/分) |