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『組合旗を折る』
ふりがな文庫
『
組合旗を折る
(
くみあいきをおる
)
』
職場の汚れた窓硝子越しに、その時、作業中の従業員達は見たのだ。組合旗を先頭に馘首された五十幾名が列を組んで古ぼけた工場の門をくぐって来るのを。 「おい、来たぜ来たぜ。」 従業員達は操作の手を止めて一斉に眼を窓の外に移した。五日前までは同じ職 …
著者
永崎貢
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)