トップ
>
『谷間からの手紙』
ふりがな文庫
『
谷間からの手紙
(
たにまからのてがみ
)
』
第一信 まるで、それは登山列車へでも乗つてゐるやうでありました。トンネルを抜けるたび、雲の流れが眼に近くなつて、泣いたあとの淋しさを感じてゐます。 「貴女のいらつしやる町はあれなンでせうね」 さう言つて、東京から一緒だつた兵隊さんが、谷間に …
著者
林芙美子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「令女界」1931(昭和6年)10月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)