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醉拂
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よつぱら
けふもけふとて、ぐでんぐでんに
御亭主が
醉拂へてかへつて
來ると、お
上さんが
山狼のやうな
顏をして
吠え
立てました。
へゞれけに
醉拂つて、
向顱卷で、
鍬の
拔けた
柄の
奴を、
夜警の
得ものに
突張りながら
今時バアで
醉拂つて、タクシイに
蹌踉け
込んで、いや、どツこいと
腰を
入れると、がた、がたんと
搖れるから、
脚を
蟇の
如く
踏張つて——
上等のは
知らない——
屋根が
低いから
屈み
腰に
眼を
据ゑて