“腰紐”の読み方と例文
読み方割合
こしひも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まだたくさん無くなりましたよ。筆、墨、矢立、徳利、お嬢さんの手箱の鍵、用箪笥ようだんすの鍵、お今どんの腰紐こしひも、お万さんのかんざし、お文どんのくし、——」
宇女であった……彼女は黒髪を束ねて背に垂れ、白装束の腰紐こしひもをかたく締上げた凛々りりしい姿で、薙刀を右手に抱込み、敷居際まで進んでひざをついた。
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
みだれた黒髪や、えりもとや、腰紐こしひもなどを直して、容姿すがたをつくろっていると、城太郎は舌うちして
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)