細民窟さいみんくつ)” の例文
なぜなら細民窟さいみんくつのじめじめした長屋住いや、おつけ臭い所帯話やを書いた文学が、実生活のための利益になるということは、いかにしても考え得ないから。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
腕やももたくましい筋肉が目につくので、貧院ひんいん細民窟さいみんくつの不潔や混雑とは全くちがった印象を与える。
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)