めづ)” の例文
人数にんずはさのみ変らねどあの子が見えねば大人までも寂しい、馬鹿さわぎもせねば串談じようだんも三ちやんの様では無けれど、人好きのするは金持の息子さんにめづらしい愛敬
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
このほどの事かかんもくだくだしや大音寺前にてめづらしき事は盲目按摩めくらあんまの二十ばかりなる娘、かなはぬ恋に不自由なる身を恨みてみづの池に入水じゆすいしたるを新らしい事とて伝へる位なもの
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
我れは一足はやくて道端にめづらしき花などを見つくれば、おくれし信如を待合して、これこんなうつくしい花が咲てあるに、枝が高くてわたしには折れぬ、のぶさんはせいが高ければお手が届きましよ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)