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油烟
ふりがな文庫
“油烟”の読み方と例文
読み方
割合
ゆえん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆえん
(逆引き)
郵便局の角から入ると、それから二三
町
(
ちやう
)
の
間
(
あひだ
)
は露店のランプの
油烟
(
ゆえん
)
が、むせるほどに一杯に
籠
(
こも
)
つて、
往
(
ゆ
)
きちがふ人の肩と肩とが触れ合つた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
畳
(
たたみ
)
は色が変ってお負けに砂でざらざらしている。
壁
(
かべ
)
は
煤
(
すす
)
で
真黒
(
まっくろ
)
だ。
天井
(
てんじょう
)
はランプの
油烟
(
ゆえん
)
で
燻
(
くす
)
ぼってるのみか、低くって、思わず首を縮めるくらいだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし私がこの世に生れて初めて縁日というものを知ってから、その
後
(
ご
)
小石川を去る時分までも二人の爺は
油烟
(
ゆえん
)
の
灯
(
あかり
)
の中に幾年たっても変らないその顔を見せていた。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
油烟(ゆえん)の例文をもっと
(3作品)
見る
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
烟
漢検1級
部首:⽕
10画
“油烟”で始まる語句
油烟斎貞柳
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