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水内
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みのち
ふりがな文庫
“
水内
(
みのち
)” の例文
信州で
水内
(
みのち
)
といい、奥州で
川内
(
かっち
)
といったのも、つまりは小野のほぼ独立したものであった。あるいはまたカマチと呼ぶ地方もある。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
雪の道を踏んで行くうちに、路傍に梨や柿の枯枝の見える、ある村の坂のところへ掛った。そこは
水内
(
みのち
)
の平野を見渡すような位置にある。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
更級
(
さらしな
)
、
埴科
(
はにしな
)
、
水内
(
みのち
)
、高井にわたっての一面な河原地や平野をすべて——川中島四郡と呼び
慣
(
なら
)
わしている。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
水内
(
みのち
)
は古代には一面の
水沢
(
すいたく
)
であったろう——その証拠には、飯山あたりの町は砂石の上に出来ている。土を掘って見ると、それがよく分る」
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「彼奴に、追いつかれては大変だ。——というて、この信濃路、山越えして
諏訪
(
すわ
)
へ抜けるか、
千曲
(
ちくま
)
の川原を渡って、
更級
(
さらしな
)
、
水内
(
みのち
)
から越後路へ
奔
(
はし
)
るか、二つのうちだが……忠太はどう考えるぞ」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
水内
(
みのち
)
の平野は丑松の
眼前
(
めのまへ
)
に展けた。それは
広濶
(
ひろ/″\
)
とした千曲川の流域で、川上から押流す泥砂の一面に盛上つたところを見ても、
氾濫
(
はんらん
)
の
凄
(
すさま
)
じさが思ひやられる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
人参
(
にんじん
)
の栽培は木曾地方をはじめ、伊那、松本辺から、佐久の岩村田、
小県
(
ちいさがた
)
の上田、
水内
(
みのち
)
の
飯山
(
いいやま
)
あたりまでさかんに奨励され、それを尾州藩で
一手
(
いって
)
に買い上げた。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“水内”で始まる語句
水内郡