“榎町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えのきちょう40.0%
えのきちやう20.0%
えのきちよう20.0%
えのきまち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主計はいつもより早く家を出ると、榎町えのきちょうにある秋元邸へまわり、木下六郎兵衛の住居を訪ねた。起きたばかりとみえて、六郎兵衛はえない顔で出て来た。
主計は忙しい (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
もう一人ひとりつれは、南榎町みなみえのきちやう淺草あさくさから引越ひつこしたまんちやんで、二人ふたり番町ばんちやうから歩行あるいて、その榎町えのきちやうつて連立つれだつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「何だと?——今の世の中にそんな馬鹿なことがあるものか。尤も、由比の正雪なら牛込榎町えのきちようよ、丸橋忠彌は本郷弓町だ、繩張違ひだよ、八」
高崎では踪跡そうせきが知れぬので、前橋へ出た。ここには榎町えのきまち政淳寺せいじゅんじに山本家の先祖の墓がある。九郎右衛門等はそれに参って成功を祈った。そこから藤岡に出て、五六日いた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)