六花ろっか)” の例文
十勝岳ではよく水晶のような六角柱の雪の結晶で両底面に六花ろっかの板状結晶がついて丁度鼓のような形になったものが降って来ることがある。
雪雑記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
十勝岳ではよく水晶のような六角柱の雪の結晶で両底面に六花ろっかの板状結晶がついて丁度つづみのような形になったものが降って来ることがある。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
前には樹枝状の六花ろっかの結晶が出来た条件で、今度は大きい見事な角板が出来たりして全く驚かされてしまった。
雪雑記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
一口に「雪が降る」とか「雪は六花ろっかの形をしている」とか言ってすましていられる人にとっては、私の今までのべた話はすこぶる無用のことに属するであろう。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
普通に雪の結晶の代表と思われている六花ろっか状のあらゆる種類の結晶は勿論のこと、余り知られていないところの樹枝状の結晶の枝が立体的に伸びているもの
雪の結晶については、「複雑精緻せいちをきわめた美しい六花ろっか」という言葉が、昔から使われて来た。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)